U-19世界選抜チームに日本人コーチ2名が選出
米国においてアメリカンフットボールのユースとアマチュア・レベルを統括する非営利団体USA Footballの主催により、現地時間2010年1月30日(土)13時、米国フロリダ州フォートローダーデールのロックハート・スタジアムに於いて、史上初となるU-19米国代表 対 U-19世界選抜の試合が行われることが決定し、そのU-19世界選抜のコーチング・スタッフに、関西大学の板井 征人氏、大阪産業大学附属高等学校の武田 真一氏の2名が、それぞれオフェンス・コーディネーター、DBコーチとして選出されました。
この対戦が行われるサウスフロリダは、アメリカンフットボールの米国プロリーグNFLのオールスター戦「プロボウル」が1月31日(日)、そしてNFLシーズンチャンピオン決定戦「スーパーボウル」が翌週末2月7日(日)の両試合共にフロリダ州マイアミのドルフィン・スタジアムに於いて開催されるなど、この時期、全米の注目が最も集まる地域であり、このU-19米国代表 対 U-19世界選抜の試合も、同30日に同じくロックハート・スタジアムに於いて行われるNFLオールスターチームの公開練習に引き続く形で米国東部時間13時にキックオフされます。
試合開催にあたり、IFAFのトミー・バイキング会長は次のようにコメントしています。「IFAF、そしてアメリカンフットボールを愛する世界57の加盟国を代表して、NFLのプロボウルやスーパーボウルの真只中にあるサウスフロリダの素晴らしいフットボールの環境において、世界中からジュニア世代の優秀な選手たちを集め、試合をすることができ、大変光栄に思っています。この試合に参加する選手やコーチたちは多様な国や文化から集まってきます。しかし、彼らはアメリカンフットボールへの情熱という一点において結ばれています。この試合は、このスポーツにとって多くの意義を持つ一つの記念すべき祝典となるでしょう。」
また、大会を主催するUSA Footballのエグゼグティブ・ディレクターを務めるスコット・ハレンバックは次のようにコメントしています。「我々は世界各国に広がる多くのアメリカンフットボール連盟関係者と共に、1月の試合に対する熱狂を分かち合いたいと思っています。この試合は、このスポーツの国際的な普及の継続という点においても重要な意味を持つと同時に、我々の選手やコーチたちにとっても、米国が最も愛するスポーツの舞台で、その母国を代表して試合を行うという非常に貴重な経験となることでしょう。」
なお、試合に出場する両チーム各45名の選手たちは後日発表される予定です。JWCでU-19スウェーデン代表のヘッドコーチを務めたヤン・イエンマートがヘッドコーチに就任したU-19世界選抜チームは、IFAFに加盟する4つの大陸連盟の中から選出されたコーチング・スタッフによって、世界各国から優秀な選手たちを選抜する予定です。なお、コーチ陣の出身国はオーストラリア、バハマ、カナダ、フランス、日本、メキシコ、スウェーデンの7カ国となっています。一方、U-19米国代表チームは、JWCで金メダルを獲得した同代表チームでDBコーチを務めたクリス・メリットを新たにヘッドコーチに迎え、全米トップクラスの高校チームから最高の選手たちを結集させる予定です。
(氏名・ポジション・出身国)
板井 征人 オフェンス・コーディネーター 日本
ウォーレン・クレーニー ディフェンス・コーディネーター カナダ
オリビエ・モレット スペシャルチーム フランス
ソロモン・ソラノ ディフェンスライン メキシコ
グレッグ・マーシャル オフェンスライン カナダ
武田 真一 ディフェンスバック 日本
ピーター・トス タイトエンド オーストラリア
マルコ・イデルカ ランニングバック カナダ
クリス・ケンプ アシスタント バハマ
ニクラス・カールソン ストレングス & コンディショニング スウェーデン
1995年京都大学卒業。現役時のポジションはTE。京都大学卒業後は、鹿島ディアーズで13年間WRとしてプレー。その間、NFLヨーロッパに3シーズン参戦。日本人として初タッチダウンパスレシーブを記録している。第一回(99年)、第二回(03年)ワールドカップにも日本代表選手として選出。日本代表チームの二連覇に大きく貢献した。引退後、2006年より関西大学コーチとなり、オフェンス・コーディネーターを経て、2009年よりヘッドコーチとしてチームを率いる。2009年6月に行われた第一回ジュニア世界選手権大会ではQB/WRコーチとしてU-19日本代表チームの銅メダル獲得に大きく貢献した。
1994年日本大学卒業。現役時のポジションはDB。卒業後は、サンスターファイニーズ(現SRC神戸ファイニーズ)に所属。1998年から大産大附属高校のディフェンスコーチとしてチームを率い、2008年・2009年とクリスマスボウル二連覇に貢献。それと並行して2005年から内外電機マーヴィーズ(現:吹田マーヴィーズ)のヘッドコーチも兼務し、多くの選手を指導している。2009年6月に行われた第一回ジュニア世界選手権大会ではディフェンス・コーディネーターとしてU-19日本代表チームの銅メダル獲得に大きく貢献した。